合同企画「リーダーズギキョクキャンプ」ブンコキャンプ編(2)いつでも読みかけに
今日はまず、ミステリーとかSFとか、純文学(本格文学)以外の比較的娯楽的な小説を"ジャンル小説"なんて呼ぶことを何となくでいいから覚えてくれ。
今、純文学とか、娯楽的な小説って言葉を使ったけど、これはあくまで便宜上のことだ。
どこまでが純文学でどこまでが娯楽的な小説なのかっていう定義の問題があるし、そもそも小説って娯楽的なものじゃないのか、だとしたら純文学ってのは何なんだ、っていう部分にも議論の余地がある。
そのあたりは現在の小演劇にも深く関わる部分だから、あとでまた取り上げるぞ。
今日は、そのいわゆる"ジャンル小説"を使って、"常に本を読みかけの状態にする"トレーニングをするぞ。ついてこい!
オレが小演劇を観ていて、どんなジャンル小説から一番影響を受けていると感じるかというと、それはファンタジーだな。
ちょっと厳しいことを言うようだけど、その演劇がファンタジーだからって、前に取り上げた指輪物語とか、あるいは不思議の国のアリスなんかを詳細に分析して上演していることはほとんど無い。
大体あくまで"ファンタジックな物語"ということに過ぎないんだけど、それでもジャンルとしてのファンタジーが、演劇をやるような層に希求するっていうか、脚本家がそういうお話を書きたくなる傾向にある、ってことだけは確かだろうな。
一言でファンタジーって言うけど、文学としてのファンタジーは大きく分けると二種類ある。指輪物語みたいに、剣と魔法の世界を仲間が旅し、大事な使命を果たして帰ってくる、っていうようないわゆる"いきてかえりし物語"のパターン。
もう一つは、ハリーポッターみたいな、剣と魔法の世界のような異世界の物語でありながら、本質的には謎解きの要素が強い、いわゆる"ミステリー・ファンタジー"。
ここにもまたミステリーが出てきた。
こうなると、ミステリーってのはただ推理小説のことを指すんじゃないような気がするだろ?"物語を通じて、大きな謎を解き明かしていく"ってのが物語の本質だから、小説は本質的にはみんなミステリーと考えた方がいいかもしれないな。
これもまた演劇の判断材料になるんだ。
例えば演劇を観て、「あ、これはファンタジーだな」と思ったとしよう。見終わって、上の二つのどちらでも無いとしたら、それは少なくとも"今までになかった画期的な作品"か"勉強不足の産物"の二択になるわけだからな。
そういうことを踏まえた上で、今日はこれを紹介しよう。
予言の守護者―ベルガリアード物語〈1〉 (ハヤカワ文庫FT)
David Eddings 宇佐川 晶子 
本当はこれじゃなくても良かった、何て言うと語弊があるけど、今回の題材としてはハリー・ポッターでもゲド戦記でも良かったんだ。
何故なら今回は、そのような"ベストセラー・ファンタジー"というものの存在を知って欲しかったからなんだ。
みんなが知っているであろうハリポタもゲド戦記もブンコで出てない(つまり高い)から、今回はこれを選んでみたわけだ。
“ベストセラー・ファンタジー"っていうのは、名前通り売り上げの多かったファンタジーのことを指すんだけど、それ以外に、この本みたいに"巻数が大体5巻以上あって、長くシリーズ化されているファンタジー"っていう意味も含まれるようになった。
読者がファンタジーにそのような要素を求める=売れるからなんだけど、シリーズ化されているってことは、次も買って貰わなきゃいけないわけだから、大体続きが気になるように書いてある。
だから一度読み始めてしまうと、続きが気になって何冊も買ってしまうし、続きが気になるからもの凄い勢いで読むだろ。
その上、また同じような読書体験がしたくなって、別のシリーズにも手を出してしまう…こういうサイクルで、常に読書をしている状態になるわけだ。
こうなったらしめたものだな。何故って、読書って本来そういうものだからだよ。
面白く読めて、それがずーっと続くなら、それはまさに"趣味は読書"って状態なわけだ。
だから、恒常的に読書をする状態に自分を持って行きたいなら、これら"ベストセラー・ファンタジー"のいずれかを好みで選んでみるといいと思うぞ。
問題は、下手すると読書で日常生活に支障をきたす恐れがあるって事だ。オレみたいにな!
みんな!最後までよく頑張った!1,2,3,ヴィクトリー!






































