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パーフェクトスーツファクトリー

2008年5月27日(火曜日)

現代日本の呼吸事情

カテゴリー: - リーダー @ 17時36分17秒

のコーナーをお読みの方で、呼吸をしない人はいないと思います。

それ以外の、このコーナーを読んでいない大多数の人々もまた、このコーナーを読んでいる皆さんと同様に呼吸をしています。

ですから、このコーナーを読んでいようがいまいが、読んだ事によって「リーダーいいこと言うなあ」「リーダー素敵」と思っていようがいまいが、呼吸をしているという点についてだけは人類皆平等なのです。

私は以前、"呼吸法は俳優の訓練としては明らかに応用編"と書きました。四股などの"自然体づくり"が充分に習い性になってから取り上げるべきだと考えていたのです。

しかし最近、ある演劇を観ているときに、俳優さんたちのほとんどが、日常生活で必要とされるよりも浅い呼吸をしていることに気づいたのです。

理由ははっきりしません。もしかしたら稽古の進行状況などの要素が俳優さんたちに心理的な圧迫を与えていた(演劇においては良くあることです)のかもしれませんし、もしかしたら都会生活における何らかの要素、たとえば人いきれの中で常に生活しているとか、滅多に地平線を見ないことなどが、日常的に息をつめてしまっている原因になっているのかもしれません。

茨城県古河市という郊外の、さらに合併前には古河市ですらなかった辺境に住む私(人になんか滅多に会いませんし、地平線なんか毎日見ます)は、これまで環境によって呼吸事情にも違いがある可能性を考慮できていなかったのです。

またやはり、演劇訓練における、発声や活舌にまつわる齟齬も気になるところです。
結果的には発声や活舌は重要ですし、練習として判りやすいのでどうしても最重要と捉えがちになってしまうのですが、発声や活舌がいい、というのはお客さんの側から判断されるもので、良くするのはあくまで目的です。

目的としては大切なのですが、それが手段だと勘違いされてしまっている。
発声や活舌の練習を重ねれば即発声や活舌が良くなるわけではないのです。

この齟齬は、主に呼吸の理解に対する認識不足から来ているものと感じます。
つまり、

38、発声や活舌をするには呼吸が必要であり、当然良い呼吸があれば良い発声や活舌への下支えになる

ことが俳優の皆さんに広まっていないことから来ているのだと思います。

以上のような理由により、来週から呼吸法を取り上げていくこととしました。

とりあえず今週の皆さんは、

3秒で息を吸い、2秒キープし、15秒で吐く

これをやってみてください。出来れば5〜6回1セットで。
吸うのは鼻から。吐くのは口を小さくすぼめて、そこから「スーッ」と細く。
最初は苦しいかもしれませんが、もしクラクラしたらやめる位の感じで、気楽にやってみてください。

とりあえず、日常生活に必要な深い呼吸を取り戻すところから始めましょう。

次回以降、この”3215方式”に代表される呼吸法を詳細いたします。

それではまた来週!よろしくEG!


2008年5月21日(水曜日)

ドゥワハハハハハハハハ本舗

カテゴリー: - リーダー @ 23時02分36秒


080426_2256~0003
番大切なことが説明できるようになるまでにこんなにもワハハが長くなるとは私も予想しておりませんでした。

今日は逆探知法で会得できる演技について、一番大切なことを、だからこそ出来るだけ簡潔に解説したいと思います。

まずはまたワハハハハ本舗の回を今一度ご参照いただきたい。
面倒な様でも、復習にはこの方法が最も手っ取り早いのです。

前回ワハハハハハハハハ本舗では、「胸の辺りにぼんやりと喜怒哀楽の"楽"の感情のようなものが意識できるところまで」を、ポジションという概念で捉え、それを保つことこそ演技における集中力の基本であることをご説明いたしました。

今回は、具体的に実践として保つ方法を学んでいきましょう。

確かに演技においては一番大切な部分ですが、逆探知法で学ぶ上では最も簡単に出来ます。
つまり、「胸の辺りにぼんやりと喜怒哀楽の"楽"の感情のようなものが意識できるところまで」きたら、それを球体のようなもの(ポジション)と捉え、ポジションを決め、それを崩さないように集中しながら顔及び身体の力を抜いていくだけです。

上手く抜ききれば、「顔は真顔なのに胸の辺りには"楽"のポジションがそのまま止まっている」という状態になり、それは結果「顔は笑っていないのに"楽しい"とは感じている」という、高度な演技をしていることになります。

これが何故逆探知法なる名前かというと、まさに名前のまんまなのです。
つまり、この逆の手順が、通常"演技"と言われる作業なのです。

逆ですから、ポジションを自力で出すのが本当は"演技"なのです。
しかし最初から自力では出来ないので、逆の道筋を辿っていただく。実感していただく。

よく"形から入る"などと言いますが、逆探知法はまさに形から入る練習です。
顔を極端なまでに、必要とされる感情のMAXまで持っていき、無理やりにポジションを作り出し、力を抜いて、通常演技をしている心理状態に持って行きます。

それと、力を抜く、という作業も大切です。
普通、演技をする局面になると経験者でもついつい力んでしまうものですが、脱力する過程でポジションを保つ訓練をすることで、

36、演技とは、脱力した状態で"ポジション"に集中している状態

であることを身に付けていただく狙いもあります。

この逆探知法を反復していただくことで、ポジションとはいかなるものか実感し、そしてそれをいかなる局面においても捉えて離さない集中力を是非養って頂きたい。

37、色々なパターンのポジションを持ち、それをずっと保っていられるのが上手い俳優

なのですから、再三繰り返しますが恥ずかしいなどと言わずに何度も練習に励んでいただきたい所存であります。

最後にもうひとつ、逆探知法の最大のコツをお教えいたしましょう。
それは、決して親の前ではやらないこと。

それではまた来週!よろしくEG!


2008年5月13日(火曜日)

ワハハハハハハハハ本舗

カテゴリー: - リーダー @ 23時55分11秒

080426_2254~0003日は説得に熱中するあまり中途半端なところで終わってしまい、今日一日はそれを悔やみながら過ごしました。
この無念を一刻も早く晴らすべく、また諸事情で先週お休みしたこともあり、今週のEG宣言は初の二夜連続でお送りします。

まずはワハハハハ本舗の回を今一度ご参照いただき、逆探知法の手順を復習していただきたい。
本日は、"100パーセント以上の笑顔を作ったときに、球体のようなものをイメージする"と述べた、その意味と効果を詳細にご説明いたしましょう。

私は以前書きました。発声は声楽の先生に別に習うことをお勧めする理由として、"プロ野球の選手が「バッティングコーチ」「走塁コーチ」など分野別に習ってその総合力として"野球選手"であるのと同じ事"であると。

ただ、役割の違いはあるものの、最終的に野球選手として発揮する表現はみな同じですから、バッティングや走塁などそれぞれ違った練習においても、究極的には勘所というかコツは同じであるはずでしょう。

それと同じように、俳優に求められる要素である、発声や所作、あるいは演技も、究極的な勘所は同じであり、野球選手がそうであるように、それぞれ違う練習が相互に作用しあって、より優れた能力が発揮できるようになるのであります。

結論から述べますと、"球体のようなイメージ"という言葉で表現しているイメージ作りは、演技に必要なあらゆる要素においておおよそ共通のものでもあるのです。

今回はそれを発声と演技との比較で解説しましょう。

080513_2251~0001図は、発声(声楽)のときに求められるイメージ(の一つ)です。

皆さんお察しの通り、ちゃぶ台の上に無造作に置いてあったメモパッドにに殴り書いて写メったものです。
これが中途半端に上手くかけてしまい、下手で汚い絵を披露してここらで一笑い起こそうというケチな企みが海の藻屑と消えました。

黒い丸がイメージの上で集中すべき箇所、即ち"球体のようなもの"です。これを“ポジション”と呼ぶことにします。

周囲の矢印は、ポジションに集中している様子を表しています。

左にちょっと写っているのは私の親指です。

声楽の場合は、この"ポジション"を響かせるポイントとするのですが、位置は、状況によって異なります。
その人がソプラノなのか、あるいはアルトなのかといった、声質や高さによって変化させるのですが、演劇における発声の場合は、役柄や役の年齢等によって上下すべきでしょう。

実際の発声の際には、このポジションに息を送り込み、ポジションが下がったりしないように腹筋や背筋でキープします。

080513_2252~0001続いて、逆探知法で学べる演技イメージの図です。

ここではポジションを仮に胸付近にしていますが、ある程度は自由で構いません。もしかしたらヘソの下辺りの方がしっくり来るかもしれないので、色々試してみてください。

演技の場合は、この"ポジション"が、「胸の辺りにぼんやりと喜怒哀楽の"楽"の感情のようなものが意識できるところまで」と書いたその意識になります。

このポジションが上下したり変化したりしないように集中力を用いてキープします。

イメージ作り、そしてそこに向かっての集中力という点では、発声も演技も殆ど同じであることがお判りでしょうか。
もちろん必要とされる作業には細かな差異はあるものの、どちらの場合にも肝心なのはポジションをキープし続けることです。

この"ポジション"はイメージ上の問題であり、だからこそ集中力がものを言うのです。

35、俳優とは、集中力によってイメージを保つ職人である。

と、最後は緑大字で決めて、また来週!よろしくEG!


2008年5月12日(月曜日)

ワハハハハハハハ本舗

カテゴリー: - リーダー @ 23時11分56秒

080426_2254~0002というのは、案外一対一で話す機会は無いものです。

何出身でもなくただ演劇がやりたいという一心で旗揚げされた自己批判ショーの主宰である私は、小劇場のルールを全く知らず、いや小劇場にルールなどと云うものが存在することも知らず、第1回公演の際、劇場事務所で小屋主の方に怒られたことがあります。

大人になってからあそこまで怒られることはそう無いものですが、個室で一対一でしたので、相手の言うことを誤解することなく理解できたことを覚えています。
今から思えば、あの経験が無ければ現在の自己批判ショーはもっと違ったものになっていたかもしれません。

ワークショップと全く関係ない話なようですがまあ聞いて頂きたい。
この「ワハハハハ本舗」シリーズで取り上げている"逆探知法"にまつわる演技の話は、それこそ一対一で話さなければ理解しがたいものです。

それは、主にイメージと集中力における話だからであります。
つまり、俳優の生理、精神的なものにまつわる話なのです。
前回緑大字で強調したように、

34、演技とは、自分の精神的・生理的な問題を、技術に変換させること

なのでありますから、同じ演技技術とはいえ、単なる身体技術である四股や所作などとは自ずと語り口も変わってきます。

幸い、このオンラインワークショップは、実質一対一のやり取りです。
演技にまつわるイメージと集中力の問題を、誰にも邪魔されること無く噛んで含めるように説得することが可能です。

まさに、私が個室で怒られた13年前のあの夏の日のように、一対一で貴方に問いかけることが出来るのです。

ちょっとした誤解が大きな語弊を生む為、このワハハハ本舗シリーズは、以降ある一点を詳細に説明したり、あるいは思い切って中断したりしながら、無期限連載でお伝えする決意をここで申し上げておきたい所存であります。

さて長かった決意表明が終わったところで、2回分戻ってワハハハハ本舗の回を今一度ご参照いただき、逆探知法の手順を復習していただきたい。
その解説において私は、

100パーセント以上の笑顔が作れたら、胸の辺りにぼんやりと喜怒哀楽の"楽"の感情のようなものが意識できるところまで静止し、こみ上げてきたなら、それを逃さないよう捉え、その湧き上がって来た"楽"の感情を、球体のようなものにイメージし、その形を崩さないようにします

と書きました。

実は、これは特に球体で無くてもいい。そのとき表現するよう要求されている感情によって、角ばっていても、色が付いていてもいい。

大切なのは、そこにグッと集中し、出番の間それを逃さないようにすることなのです。

ちょっと長くなってきたので、今週はここまでにしましょう。来週も微に入り細に入りよろしくEG!


2008年5月4日(日曜日)

ワハハハハハハ本舗

カテゴリー: - リーダー @ 23時50分56秒

080426_2254~0001私が今現在最も恐れている事、それは、こんな顔を全世界に晒したのに逆探知法の何たるかを皆様に理解して頂けない事であります。

それでは全くもって恥のかき損になる為、この項に関しては殆ど脅迫に近いくらいの鬼気迫る勢いで解説させていただきますので、皆様もそのつもりでよろしくお願いいたします。

詳細を解説する前に一つ注釈を。
当EG宣言では、以降、演技、と云ったら、役になりきる、という意味での演技そのもの、つまりこの逆探知法で学べるような、演技のイメージ作りのみを指すことに致します。
その他、発声や所作などを含めた全体については、仮に俳優仕事と名づけておきたい所存であります。

さて、この逆探知法、写真だけでは単なるアホ顔にしか見えませんし、もしかしたら私のことを本当にアホだと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
仮に私が単にふざけているのであればアホのそしりを甘んじて受けましょう。しかし実際には私はこのとき真剣そのものなのです。

何故ならこの段階から既に、演技における本質の一つを体現しようとしているからであります。
その本質とは、

31、演技とは、舞台上で自分のイメージ以上(予想外)の事を常に行うもの

これを、逆探知法の初期段階である、自分の思う100パーセント以上の顔をする努力によって鍛錬出来るという、今回はその解説をいたします。

私は前回、

“演者が100パーセント以上やりきっているかどうかを判断し、そうでなければ「もっともっと」などと声をかけてあげたり、その結果巧くできたら笑ってあげたりするのがポイントです”

と書きました。何故またここに繰り返し掲載したかと云うと、このやりとりに、演技指導の基本が詰まっているからなのです。
つまり、

32、演技指導の基本、それは、俳優が今行っている心理表現の100パーセント以上を要求すること

なのです。これを俳優の側に立って記せば、

33、演技とは、演出家が要求する方向性の100パーセント以上を表現することに尽力するだけ、それが基本

となります。

ここで云う"100パーセント以上"とは、「自分(俳優)が出来ると考えている範囲以上(以外)」と云う様な意味であります。

以上を簡単にまとめるならば、「それ、100パーセント以上やって」と云う風に指示し、俳優はそれに答えていく、このやり取りが演出(演技指導)の基本で、それ以外の諸々は応用ということになります。

ですから俳優の皆さんにおかれましては、この最初の段階で"100パーセント以上の笑顔"と要求されたときに、それをする努力が出来ないと、演技の基礎にも入れず、その俳優さんには演出家から演技指導がそもそも出来ないことになってしまいます。

これが出来ない俳優さんは、恥ずかしさ等を理由にすることが殆どですが、そもそも"恥ずかしい"というような自意識が介入してしまうことが、俳優にとっての技術不足になってしまうのです。
これを本質論的に言い換えるなら、

34、演技とは、自分の精神的・生理的な問題を、技術に変換させること

となり、このことは以後も肝に銘じていただきたい所存であります。

080426_2254~0001私だってこんな写真を何度も見せるのは恥ずかしい。しかし私はこの写真を見返して、自分でも見たことの無い顔に驚きました。こんな顔が出来るとは想像していなかった。

ということは、私はこの写真において演技の基礎技術を発揮していたことになります。

確かにこんな写真を披露し、結婚適齢期を過ぎようとしている男子としては致命的に恥ずかしい思いをしておりますが、この顔の酷さはあくまでも演技技術の問題であり、私が演技の基礎を技術として身につけている証明写真でもあるのです。

ですから、私はいつだってこれくらいの顔は出来ます。いや、この次はもっと凄い100パーセント以上を見せたい。
それは、私はまだまだ俳優としての基礎力を高めたいと思っているからなのです。

逆探知法解説、続きはまた来週!よろしくEG!


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