危ない橋を渡れ(1)
13、基礎練習は、いつでもどこでもやるし出来るから基礎練習
いきなり大きな文字で何だ、と思われましょうが、いよいよ本格的な演技練習を始めるにあたり、この13、14をまず念頭に置いていただきたいのです。
四股や肩甲骨を柔らかくする運動はいつでもどこでも出来るものです。私も実際書店で立ち読み中にやったことがあります。
場所を選ぶ基礎練習ほど効果が薄いとお考え頂き、また、
14、基礎練習は、色々なものを数多く持っておき、TPOに応じて常にやる
ことを心がけて頂きたい。人間何でも一つか二つだと飽きて続かない、ということもあります。
その割には、ここに記した基礎練習の数が少ないとお考えの方も多いのではないでしょうか。ご安心ください。演劇(EG)が永遠にして廃れないのと同様、この連載も半永久的に続くのであり、後で取り上げる時間はたっぷりあるのであります。
自分でさえ忘れかけていましたが、私は連載開始当初、こう宣言しました。
1、演劇(EG)とは時間と空間をコントロールする総合芸術である
これまで学んだ基礎を踏まえ、また基礎と平行しつつ、時間と空間をコントロールするとは具体的にどういうことか、実践に入りましょう。
まず最初は、私が20代前半の頃、すなわちまだもう少しは女性に好感を持たれた頃に編み出した"平均台"という練習です。
もはや言うまでもありませんが、写真はお馴染み天才素人・紺野であります。
演者は平均台と見立てた3メートルくらいの長さの一本の線の後ろ(出発点)に立つ。もう一人はストップウォッチを片手に。
演者が出発点から、平均台(と見立てた場所。以下略)の一方の始点へ向かってスタート。ここから秒数を図る。
平均台の始点から登って渡って終点から降りる、をパントマイムし、出発点まで戻ってくる。ここまでの秒数を計る。基本は20秒ぴったりで出来るようにします。
まずこれは写真が悪い。紺野君が悪いのではなく、撮影した私の技術の問題です。次回(2)では撮り直してより分かりやすくお見せします。今回は大体こういう練習をする、という程度に理解していただきたい。
この練習は、秒数を計ることに意味があります。そうでないとただのパントマイムの練習だからでもあります。
最初は20秒で、次に5秒長くして25秒で同じ動作を繰り返します。以降、5秒刻みで30秒まで。
全く同じ動作、すなわちそのままスローモーションになるようなイメージを持ちながら、指定秒数ピッタリで出発点まで戻るようにします。
最初は30秒の余りの長さに驚くことと思います。しかしあくまで同じ動作で30秒、というのがポイントです。
30秒まで終わったら逆に、15秒、10秒、5秒と早くしていきます。
10秒の早さもさることながら、5秒となると殆ど人間業とは思えないでしょう。しかしそこを同じ動作で5秒、と心がける。繰り返しやってみると驚くことに、ほとんどピッタリでゴールできるようになります。人間とはこんなことも出来るのです。
これが俳優が時間をコントロールしているということの一端なのであります。
写真と動作の詳細も加えてまた来週!よろしくEG!


















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