保険日記(6)「正しすぎる発言」
誰かが言ったある発言に対して、「暴言だ」などと報道したり、「謝罪はしないんですか」などという質問を本人にぶつけて世論を謝罪させる方向に持って行ったり、発言とは関係ないスキャンダルなどを持ち出して記事にしたりする、などのことが起こった場合、まず間違いなくその発言自体は正しいと考えて良いと思う。
橋下大阪府知事、中山元文科相、田母神幕僚長などの発言のことである。
彼らの発言が正しかった、あるいは一部正しい面があったから、上に挙げたような"新手の言論弾圧"あるいは"言論弾圧・平成版"が起こったのではなかろうか。
ここでちょっと彼らの発言を振り返ってみよう。
「朝日新聞のような大人が増えれば日本ダメになる(橋下)」
「日本の教育のがんが日教組(中山)」
「太平洋戦争はルーズベルトによる策略であった(田母神)」
改めて振り返ってみると、発言の内容そのものはそれぞれ全く違うことが良くわかる。
しかしその後マスコミを中心に起こった現象は殆ど同じなのである。
以上の事実から明らかになるのは、彼らの発言が「"新手の言論弾圧"を起こした側に都合が悪いようなタブーに触れてしまった」ということである。
しかしリーダーは、彼らの発言を聞いた瞬間、どれも笑ってしまった。
「そんな正しすぎること、今そこで言っちゃいかんだろう」という笑いである。
彼らが勇敢にも批判したそのタブーは、公権力によるものではないので普段は表に現れていない。
しかし、だからこそより恐ろしくやっかいな権力としてこの世に存在しているのである。
確かにいつかは駆逐すべき対象なのだが、巧妙な権力相手には、もっと巧妙なやり方で批判しないと駄目だと言いたい。
あんまりストレートに言っちゃったもんだから、田母神元幕僚長なんか発言そのものとは関係ないアパグループとの関係まで書き立てられてしまっている。
上の三人がしたことはあくまでも「発言」であり、その発言に対して問題とすべきはどこまでいっても「その発言が正しいか正しくないか」の一点のみである。
極端に言えばどんなに人格に劣っていようがアパグループと癒着していようが発言の正否には無関係なのである。
特に田母神元幕僚長などは「論文」という手段で己の意見を世に問うたのに、相手がしたことといえば、アパグループとの関係を書き立てるという卑劣なやり方。
そんな連中が相手なのだから、もっと巧妙なやり口、言い方でやらないと駄目だと思う。
簡単に言っちゃうとみんな大人げない。
まあ大人になりきれないような人だから正しいことをストレートに言ってしまうのかもしれないが、これからの政治家などには、
正しいことを、悪人でさえ納得してしまうような言い方で言う
技術、またはその技術を身につける努力が必要ではないだろうか。
日記をしばらく書かなかった割には重ための内容になってしまった。チンコ!

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