突然始まった小説、驚愕の続編
・「リーダーならやるのではないか」私自身がそう感じていたくらいですから、当HPを毎日のようにご覧になる方々でしたらおおよその予想は付いていたかもしれません。そう、昨日突然書き出した小説の続きをもう今日書きました。
・"何の目的も無いのに小説を書く"そんな非目的小説であり、また非携帯小説である「自己批判ショーのあけぼの」を今日もお楽しみください。みなさん大方の予想通り、また最後は(つづく)で締められています。
ウェブ内連載非携帯小説
「自己批判ショーのあけぼの」(2)
ときは平成を幾つも数えぬ頃。現在と同様、「ぞ」の語尾で言葉を終わらす人間はもはや存在しなかった。そんな時代の堤防の上でやにわに目の前から聞こえてきた、
「俺は劇団やるぞ〜!」
の叫び。その意思に対して現在の行動が何らかの役に立つのか考える余裕は無いようだった。
言いたいことを風上へと存分に伝え終えたとみえてこちらを振り向くと、今度は私に何か伝えたいことがあるようだった。あれだけ思いのたけを大音量で口にしておいてまだ言い足りぬことがあるとみえ、明らかに不満そうな口ぶりで私に言った。
「何でクリキンは言わないんだよ」
読者もこの言葉には驚かれたろう。クリキンというのは当時の私の渾名である。もしかしたら読者にはこの事実への驚愕が大きかったかもしれないが、私にはそんな以前より勝手知ったる己のニックネームの事などどうでも良かった。K君の言葉から察せられたのは、私が彼の叫びに続かなかったことへの不満であった。
憤懣やるかたない、という調子で再度同じ言葉を口にすると、彼は振り返ってまた風上の方へと顔を向けた。自然、後頭部がこちらへと向いた。嫌でも彼が強い天然パーマであることを意識せずにはいられなかった。
「俺は劇団やるぞ〜!」
この二度目の絶叫が意味しているものはいくつか考えられた。ひとつは彼の意思が存外強固なことであり、またひとつには劇団をやるという以外の具体的な施策についてはまだ風上に相談する段階には至っていないことであった。
そして次に続いた長めの沈黙が意味していたのは「さあ、お前も続いて言え!」という無言の脅迫であった…(つづく)。

↑「人気ブログランキングへのご投票(クリック)お願いします」という優しい脅迫
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